見る力~サルサ上達のための見えない鍵
If you can see it, you can execute it. (見えれば、できる。) 昔、ニューヨークのトップダンサーFrankie Martinezから教わったことです。私はそれを聞いてから、目を見開いてしっかりと先生の動きを目に焼き付けるようにしてきました。
ワークショップの最後にビデオ撮影タイムがあっても、私はいつも肉眼で見る方を優先します。近くで生で3Dで見られる貴重なチャンスだからです。「レッスン代がもったいないから忘れないようにビデオ撮っておこう!」・・・でも撮っても2-3回見てお蔵入りですよね?それより、ああもったいないと思うパワーを利用して、真剣に肉眼で見てください。そうして見たものはあなたの血となり肉となります。そして「見る力」もレベルアップして、次回はより多くのことを見て学べるようになっていきます。
私も始めはそうでしたが、大人からダンスを始めた人は言語での説明に頼りすぎになりがちです。本当の学びは見て真似ることです。説明は見えないものを学ぶための補助輪、外すためにあります。
サルサの実況中継があったら・・・男性がびゅーんとクロスボディリードをした!それに女性は滑らかな動きでついていく!おっとそこで男性はオープンを仕掛ける、女性はとっさにオープンを感じ取ったようだ!マルチプルターンか!いや違う、男性は意表を突いてカウント1で女性をきりかえしたー!ああ、男性の切り返しが遅かったのか、女性が先読みしてしまったからか、女性は十分に勢いをコントロールできていない!右によろけそうだ!さーどうする?おお、女性が頭を傾け始めた!これは!バランスが崩れたのを利用してヘッドロールで体制を整えるつもりかー!男性もリードの向きを少し左に調節して女性のバランスを補助している!ど、ど、どうなる、女性のバランス!!!・・・(ここまで2.4秒の出来事)
言葉だけでは・・・10倍の時間で、10分の1しか伝えられません。