上達する前には必ず下手になる、の罠
誰でも調子がいい時、悪い時はあります。でもすごく上達した実感があった後で調子が悪いと「やっぱり向いてないかな」「もうダメかな」と思ってしまいがちです。そこで伝えておきたいことがあります。それは「上達する前には必ず下手になる」ということです。
なぜそのようなことが起きるのかと言うと、いくつかのパターンがあると思います。ひとつは、上達するということは感覚がより鋭く敏感になるということでもありますので、感覚が鋭くなるスピードが速い場合に、実際には上達していても、以前は見えなかった出来ていない部分が見えてきて、下手になったと感じてしまう場合があります。あるいは、上達するということはやり方を変えるということですから、変えたやり方にまだ慣れておらず、以前のやり方に一時的に戻ってしまうために下手になったと感じる場合があります。いずれにしても、上達しているという事実よりも下手になってしまった実感のほうが強いので厄介な罠です。
練習しているのに下手になったと感じるときは、罠にはまっていないか気をつけてください。大きくジャンプする前の助走期間かもしれません。