ダンスと言葉、相容れない関係
サルサについてブログを書くのは難しい。単純に文章を書くのが苦手だということもあるけど、ダンスを言葉で表現すること自体が間違っているように感じることがあります。ダンスは身体で表現して心で感じるものだから、それを言葉で全て表現することはできない。言葉で表現できることを全てはダンスで表現できないのと同じだ。だから、どんな素晴らしいダンスでも言葉で表現しようとした瞬間に頭でっかちな評論家の戯言のように伝わってしまいます。
サルサのレッスンを教えるとき、わかりやすいように出来るだけ言葉にして説明するようにしています。でも、言葉は踊り方を教えるための補助でしかありません。やり方を見せただけではポイントが分かりにくかったり、違った動きをしていることを伝えたりするために、言葉というツールを使っているにすぎません。
できることなら言葉を一切使わずに見様見真似で習ったほうがよいかもしれません。言葉に頼りすぎると、目で見て感じて身体を動かすという大切な能力の成長を阻害してしまう場合があるからです。言葉で理解しないと安心できないと感じる人は、あえて言葉に頼らないで不安定な気持ちのまま踊ってみてください。いつもと違う部分の脳が活性化されて、新しい世界が見えてくると思います。