力を抜いて踊るには?

力を抜くということは簡単で難しい、サルサを習う人にとって永遠の課題のようなものです。腕の力を抜いて、肩の力を抜いて、指の力を抜いて、などレッスンではよく言います。なぜ力を入れているつもりがないのに力が入ってしまうのか、どうやったら力を抜くことができるのか、理解を深めたい方は読んでくださいね。

余計な力が入ってしまう時、必要な力が入っていないために、それをカバーするための力が無意識に入ってしまう場合が多いです。脚の付け根が安定していないから足先に余計な力が入ってしまったり、腕の根元の意識が薄いために指先に力が入ってしまったり、体幹が弱いから肩に力が入ってしまったり。だいたいの場合、力が必要なのは根元に近い方、体の中心に近い方です。スカイツリーも東京タワーも根元がしっかりしていますよね?ひっくり返したらすごく不安定でしょう。指先や手首に余計な力が入ってしまう人は前腕の筋肉がちゃんと働いているか確かめてみましょう。肘が硬くなってしまう人は上腕や腕の付け根の筋肉が使われているか感じてみましょう。新たな発見があるかもしれません。

そもそも余計な力が入っているかどうかわからない、という悩みもよくあります。そういう場合はこのエクササイズを試してみてください。やり方は簡単です。①目をつぶって自分の体の感覚に意識を向けます。②余計な力が入ってしまう部分に、おもいっきり力をいれます。③おもいっきり力を抜きます。後は②と③を適当な回数繰り返して筋肉の動きを心の目で観察してください。最初は全然違いがわからなくても、すぐにセンサーが目覚め始めて、だんだんよくわかるようになります。