サルサダンスを上達するには?の男性フロアダンサー編です。サルサはダンスであり遊びでありコミュニケーションでもあります。遊びとしてのサルサ、コミュニケーションとしてのサルサは、みなさんそれぞれの個性やオリジナリティを発揮して楽しめばよいと思います。ただダンスとしてのサルサの上達なしにはサルサを楽しむのは難しいのも現実です。では、ダンスとしてのサルサはどのように上達したらよいのでしょうか?今回は男性がフロアでサルサを楽しむために必要なスキルを分類して説明したいと思います。
- リズム感とステップ:サルサは男女がアドリブで自由に踊るのですが、お互いが自由気まま勝手なことをしている訳ではなく、男女間のルールがあります。その中で最も重要なのがリズムです。お互いサルサの音楽のリズムに合わせて踊ることで、息の合った踊りを楽しむことができます。サルサは1、2、3、5、6、7のカウントでステップを踏みますが、速くなったり遅くなったりしないように、音楽に合わせてステップを踏めるように心がけてください。よっぽどリズム感が悪い人でなければ、ちゃんとレッスンを受けることで自然と習得できます。
- 基礎的なカラダ:サルサでの男性の役割は女性をリードすることです。女性をリードするためには、どっしりとした安定感のあるカラダが必要になります。とは言ってもフロアで楽しみたいだけであれば、筋トレをがんばってする程ではないでしょう。バランスを崩してよろけたりしないように気をつけてレッスンを受ければ自然と習得することができます。
- リーディング・テクニック:サルサは男性が女性をリードしなければなりませんから、リーディング・テクニックは男性に最も求められるスキルと言えるでしょう。リーディング・テクニックの大切な要素には、リードの軌道とタイミング、テンションのかけ方、ステップの踏み方(位置取り)などがあります。男性諸君が肝に銘じなくてはならないのは、女性からすると男性のリーディング・テクニックは男性の人格のように感じられることです。乱暴なリード(乱暴になってしまっているリード)をする男性は乱暴な人、不明確なリード(明確になっていないリード)をする男性は優柔不断な人、女性にはそのように写ります。リーディング・テクニックは男性がレッスンで学ぶべき、最も重要なスキルです。
- ターンパターンの数:女性を一曲踊らせるためにはそれなりのターンパターン(技)の数が必要になります。同じことをずっと続けていたら女性は飽きてしまいますから。持ち技の数は多ければ多いほどよいでしょう。美しい女性とロマンティックに踊りたいときは女性が映える技を、踊れる女性を楽しませたいときは多種多様な技を繰り出したり、楽しみの幅が広がります。男性が注意しなくてはならないのは、同じ技でもリーディング・テクニックが伴っているのと伴っていないのでは、結果に雲泥の差があるということです。男性の気持ちとしては早くいろんな技を覚えて踊れるようになりたいですが、そこは急がば回れ。リーディング・テクニックをしっかりと学びながら技の数を増やすのが、長くサルサを楽しむための秘訣です。
- ムーブメント:フロアダンスではムーブメントも重要な要素の1つで、サルサ独特の体の動かし方があります。ムーブメントも男性が女性をリードしますが、男女のムーブメントが一致したとき、2人の間で楽しい時間が共有されます。
- エスコート力:心持ちの問題ですが、男性は女性をエスコートして楽しませる、ということを忘れてはいけません。男性は踊れるようになってくると自分の持ち技をひけらかしたくなりますが、女性を輝かせてこそ自分が輝くのです。練習中の技をやりたい場合でも、エスコートの気持ちは忘れずにしましょう。
いかがでしたか?男性の皆さんはそれぞれの要素をバランスよく上達できるように意識してみるといいかと思います。中でもリーディング・テクニックは最も重要な要素で、男性のサルサ・ライフを決定付けてしまう程の影響がありますので、いい先生のレッスンに通ってしっかりと習得するのをオススメします。